ワタミの宅食ダイレクトは、居酒屋チェーンでおなじみのワタミグループが手がける冷凍惣菜の宅配サービスです。忙しい毎日の食事作りを楽にしたり、遠方に住むご両親の栄養管理に活用したりと、幅広い世代から注目を集めています。
しかし、インターネット上では「まずい」「水っぽい」といった気になる評判や、送料を含めた料金体系が分かりにくいという声もちらほら見かけます。
私自身、日々の食事にはこだわりたいタイプなので、実際の味や使い勝手がどうなのか非常に気になるところです。そこで今回は、ワタミの宅食ダイレクトの特徴や口コミの真相、他社サービスとの違いについて徹底的にリサーチしました。
記事のポイント
- 悪い口コミの理由と実際の味の評価
- お試し割や送料を含めた料金プラン
- ナッシュなど競合サービスとの違い
- 解約方法や会員サイトの使い勝手
ワタミの宅食ダイレクトの評判や特徴を解説
まずは、実際に利用する上で最も気になる「味」や「価格」、そして具体的な「商品ラインナップ」について詳しく見ていきましょう。ネガティブな口コミの背景や、自分に合ったコースの選び方を解説します。
まずいという口コミの真相
ワタミの宅食ダイレクトについて調べようと検索窓にサービス名を入れると、「まずい」という予測変換が出てきて不安になった方もいるのではないでしょうか。
私自身も最初は「冷凍のお弁当って、やっぱり味が落ちるのかな…」と心配でした。しかし、徹底的にリサーチし、実際に商品の特性を深掘りしていくと、この評価には主に2つの大きな構造的な要因があることが分かってきました。
単に「美味しくない」の一言で片付けるのではなく、なぜそう感じる人がいるのか、その背景を知ることで納得できる部分が多々あります。
自宅安静中の為、ワタミの宅食ダイレクトを注文。水っぽいものや味濃いものが多くてもういらない…ってなってる
3回縛りだからあと2回来るのがしんどい
やっぱ冷凍でくると美味しく食べるのは難しいかな…#記録 #切迫早産— あすか (@kerokerokawaz) September 21, 2024
一つ目の要因は「水っぽさ」です。これはワタミに限らず、冷凍弁当業界全体につきまとう物理的な課題なのですが、特に葉物野菜(ほうれん草や小松菜など)や、大根などの根菜類を使った煮物は、解凍する際にどうしても水分が出やすくなってしまいます。
食材に含まれる水分が凍る時に氷の結晶となり、細胞壁を壊してしまい、レンジで温めた時にその水分が流れ出てしまう「ドリップ現象」が起きるためです。
もちろん、ワタミ側も急速冷凍技術を駆使したり、解凍しても食感が悪くなりにくい食材を選定したりと工夫を凝らしていますが、ご家庭でお使いの電子レンジの機種(ワット数の違いや加熱ムラ)や、加熱時間のわずかな違いによっても仕上がりに差が出てしまいます。
その結果、「べちゃっとしている」「食感が悪い」と感じてしまう人が一定数いるのは事実のようです。ただ、最近は冷凍技術も飛躍的に進化しており、焼き魚や揚げ物などは驚くほどふっくら仕上がるメニューも多いので、すべてのメニューが水っぽいわけではありません。
二つ目の要因であり、最も意見が分かれるのが「味が薄い」という点です。ここが評価の分かれ目となる非常に重要なポイントなのですが、ワタミの宅食ダイレクトは、管理栄養士が利用者の長期的な健康を第一に考えて、塩分やカロリーを厳密に計算して設計しています。
特に主力商品である「いつでも三菜」は、1食あたりの塩分相当量を2.0g以下に設定しています。これは、厚生労働省が推奨する「日本人の食事摂取基準(2020年版)」における1日の塩分摂取目標量(男性7.5g未満、女性6.5g未満)をクリアするために、非常に理想的かつ厳格な数値設定です。
一般的なコンビニのお弁当や外食の定食は、1食で塩分が4g〜5gを超えることも珍しくありません。そうした濃い味付けに舌が慣れてしまっている現代人にとっては、最初のうちは「物足りない」「味がしない」と感じてしまうのは無理もないことなのです。(出典:厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2020年版)』)
しかし、これは裏を返せば「まずい」のではなく、「体に優しい適正な味付け」であるという強力な証拠でもあります。ワタミはこの「薄味」という課題をただ受け入れるのではなく、「ワタミのかさねだし」という独自の調理技術でカバーしています。
カツオ、昆布、しいたけなどから丁寧に時間をかけて取った出汁(だし)を重ね合わせることで、塩分自体は控えながらも、口に入れた瞬間に広がる奥深い「旨味」を引き出しているのです。
実際に数ヶ月単位で継続しているユーザーの口コミを見ると、「最初は薄いと思ったけれど、だんだん素材の味が分かるようになった」「出汁が効いていてホッとする味」「魚料理がふっくらしていて臭みがない」という高評価が非常に多いことに気づきます。
つまり、「濃い味=美味しい」という価値観から、「出汁の旨味=美味しい」という価値観へシフトできるかどうかが、このサービスを楽しめるかの鍵と言えるでしょう。
ここがポイント!
味の評価は「慣れ」も大きいです。もし味が薄いと感じたら、食べる前にお味噌汁を一品足したり、少しだけポン酢をかけたりして調整するのもアリです。続けていくうちに、舌が本来の味覚を取り戻し、薄味でも十分満足できるようになるという「味覚のリセット効果」も期待できますよ。
お試し割と定期購入の価格
毎日、あるいは定期的に利用する食事サービスとなると、やはりコストパフォーマンスは無視できませんよね。「いくら体に良くても、高すぎると続けられない」というのが本音だと思います。
ワタミの宅食ダイレクトの料金体系は、大きく分けて「都度購入」と「定期購入」、そして初回限定の「お試し割」の3つの軸があります。これらを賢く使い分けることが、最もお得に利用するための近道です。
まず、初めて利用する方に絶対におすすめしたいのが「お試し割」です。これは、ワタミの宅食ダイレクトの実力をリスクなく試してもらうための特別なプランで、「いつでも三菜」や「いつでも五菜」の10食セットなら、1食あたり390円(税込)〜という、通常では考えられない驚きの価格で試すことができます。
しかも、このお試しセットは定期購入の自動更新契約ではないため、「勝手に来月分も届いてしまった」というトラブルがありません。「まずは味を確かめたい」「冷凍庫にどれくらい入るかサイズ感を知りたい」という方にぴったりです。
時期によっては送料無料キャンペーンを行っていることもあるので、公式サイトの最新情報は必ずチェックしてください。
そして、味に納得して「これなら続けられそうだ」となった場合は、「定期購入」に切り替えるのが圧倒的にお得です。定期購入にすると、都度購入価格からいつでも割引が適用され続けます。
献立をワタミにおまかせする「おまかせセット」なら定価の5%OFF、自分の好きなメニューを選んで注文する「選べるセット」なら定価の3%OFFになります。
例えば「いつでも三菜(10食セット)」を定期購入(おまかせ)する場合、1食あたり約465円(税込)で利用可能です。
今の時代、コンビニでお弁当とサラダを買うとすぐに700円〜800円くらい行ってしまうことを考えると、管理栄養士監修の栄養バランスが整った食事がこの価格で食べられるのは、家計にとっても非常に優しい設定だと言えるでしょう。
| コース名 | セット内容 | 1食あたり目安(定期10食) | 特徴 |
| いつでも三菜 | 主菜1+副菜2 | 約465円 | コスパ最強。小食の方やダイエット中に最適。 |
| いつでも五菜 | 主菜1+副菜4 | 約484円〜 | 品数豊富。満足感を求める方におすすめ。 |
| いつでも二菜 | 主菜1+副菜1 | 約360円(都度のみ) | 朝食や軽食に。最安値級だが都度購入限定。 |
ただし、料金面で一つだけ注意が必要なのが「送料」です。ワタミの宅食ダイレクトは、全国どこへでも配送可能ですが、配送エリアによって送料が異なります。
基本的には本州・四国・九州は880円ですが、北海道は1,210円、沖縄は2,420円(全て税込)かかります。毎回送料がかかってしまうと、せっかくお弁当代を節約しても、1食あたりの実質コストが上がってしまいます。
そのため、冷凍庫のスペースが許す限り「7食セット」よりも「10食セット」や「14食セット」などでまとめ買いをして、配送回数を物理的に減らすのが賢い使い方です。
送料の節約テクニック
定期購入のお届けサイクルは「毎週」「隔週」「4週に1回」から自由に選べます。例えば「毎週7食」頼むと月に4回送料がかかりますが、「隔週で14食」頼めば月に2回の送料で済みます。賞味期限は冷凍なので数ヶ月持ちますから、一度にたくさん受け取った方が経済的です。
いつでも三菜と五菜の違い
ワタミの宅食ダイレクトを注文しようとして、最初に迷うのが「いつでも三菜」と「いつでも五菜」のどちらを選ぶべきか、という問題です。
「おかずの数が違うだけでしょ?」と思われがちですが、実はカロリー設計やターゲット層、そして食事から得られる満足感の質が明確に異なっています。ご自身のライフスタイルや目的に合わせて、最適な方を選ぶための判断基準を詳しく解説します。
まず、エントリーモデルであり最も人気がある「いつでも三菜」は、主菜1品と副菜2品の計3品構成です。このコースの最大の特徴は、徹底されたカロリーと塩分のコントロールにあります。
1セットあたりの熱量を250kcal基準(±50kcal)、食塩相当量を2.0g以下に設計しています。ここにご飯お茶碗一杯(約150gで約234kcal)を合わせても、1食トータルで約500kcal程度に収まる計算になります。
これは、基礎代謝が落ちてきた高齢者の方や、医師から食事制限を指導されている方、あるいは真剣にダイエット中でカロリー計算をしたい方にとっては、面倒な計算なしに理想的な数値を実現できる「食べる健康管理ツール」となります。
量は腹八分目といったところですが、体調管理を最優先するならこちらがベストな選択です。
一方、プレミアムラインである「いつでも五菜」は、主菜1品になんと副菜が4品もついた計5品の豪華セットです。こちらは熱量が350kcal基準、食塩相当量が3.0g以下と、三菜に比べてボリューム感と味のメリハリがあります。
特筆すべきは「品目数」の多さです。1食あたり15品目以上の食材が使われているため、「いろいろな種類の野菜やおかずを少しずつ楽しみたい」という、いわゆる旅館の朝食や幕の内弁当的な楽しみ方をしたい方に最適です。
働き盛りの男性や、しっかり食べて体力をつけたい方、あるいは「食事の時くらいは我慢せずにいろいろ食べたい」という方には、断然こちらがおすすめです。価格差も数十円程度なので、冷凍庫に余裕があるなら五菜を選んだ方が食事の満足度は格段に上がります。
さらに最近では、「五菜でもちょっと主菜(メイン)の量が物足りないかも…」という肉食派の方のために、「満足ディッシュ」という新シリーズも登場しています。
従来の五菜と比較して、主菜のボリュームを約1.5倍〜2倍近くまでアップさせた食べ応え重視のメニューです。
例えば「ハンバーグ」や「牛カルビ焼肉」などがドーンと入っており、若い世代や、しっかりとお肉やお魚を食べたい日には、こちらのシリーズを組み合わせてみるのも良いでしょう。
シーンによる使い分けもおすすめ
定期購入だからといって、ずっと同じコースでなければならない決まりはありません。「平日のランチは軽めに『いつでも三菜』、週末の夕食は豪華に『いつでも五菜』や『満足ディッシュ』」といったように、生活リズムに合わせて組み合わせを変えるのも賢い利用方法です。
ナッシュとの比較や違い
冷凍宅配弁当サービスを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に上がるのが「nosh(ナッシュ)」ですよね。
SNSなどでもインフルエンサーが紹介していてよく見かける人気サービスですが、ワタミの宅食ダイレクトとは「誰に向けて作られているか」というコンセプトや、得意とする料理のジャンルが大きく異なります。
どちらが自分に合っているか迷っている方のために、両者の違いを明確に比較してみましょう。
まず決定的に違うのが「味の方向性とメニュー構成」です。ナッシュは、チリソース煮やクリームソース、ハーブを使ったグリル、ロールキャベツなど、洋食やカフェごはんのようなおしゃれで多国籍なメニューが中心です。
「若者向け」「ダイエット中の楽しみ」「映え」といった要素が強いですね。対してワタミは、サバの味噌煮、肉じゃが、ひじきの煮物、筑前煮といった「王道の和食」が圧倒的中心です。
毎日食べても飽きない、どこか懐かしい実家のご飯のような安心感があります。シニア世代や、落ち着いた和食を好む方には、間違いなくワタミの方が口に合う可能性が高いです。
次に「主食(ご飯)の有無」も見逃せないポイントです。ナッシュは基本的におかずプレートのみの提供で、ご飯はついてきません(パンやデザートを別途注文することは可能ですが、お米はありません)。
一方、ワタミの宅食ダイレクトには、おかずセットと一緒に注文できる「ご飯付き」のオプションがあったり、アラカルトメニューで「冷凍ごはん」を一緒に購入できたりします。
「ご飯を炊くのさえ面倒くさい」「買い物に行けないから、主食も含めて全部届けてほしい」という完全な食事サポートを求める場合、ワタミの方が完結しやすいシステムになっています。
| 比較項目 | ワタミの宅食ダイレクト | nosh(ナッシュ) |
| 得意ジャンル | 和食中心・家庭的・煮物や焼き魚 | 洋食中心・多国籍・カフェ風メニュー |
| 1食あたり価格 | 比較的安価(約390円~400円台後半) | ランクにより変動(約500円~600円台) |
| 送料 | 地域一律(沖縄・北海道除く) | 関西工場からの距離で細かく変動 |
| 主食 | ごはん付きオプションあり | なし(パン・スイーツのみ) |
| ターゲット | 全世代(特に中高年~シニア層) | 20代~40代の若年層・働き盛り |
価格面でも、ワタミの方がスタート時の単価が安く設定されていることが多いです。ナッシュは長く続けることで「nosh club」というランクが上がり安くなっていく仕組みですが、最初からコストを抑えたい場合や、送料を含めたトータルコストで考えると、多くの地域でワタミに軍配が上がります。
結論として、「おしゃれな洋食で糖質制限したいならナッシュ」「ほっとする和食で安く健康管理したいならワタミ」という選び分けが正解です。
高齢者におすすめの介護食
ワタミの宅食ダイレクトが、他の一般的な冷凍弁当サービスと一線を画している最大の特徴が、「介護食(ケアフード)」のラインナップの充実ぶりです。
高齢になると、どうしても加齢に伴って噛む力や飲み込む力(嚥下機能)が弱くなってしまい、普通のお弁当では「お肉が硬くて噛み切れない」「パサパサして飲み込めない」という悩みが出てきます。
そんな切実な悩みに真正面から応えてくれるのが、ワタミの「やわらかおかず」と「ムース食」です。
「やわらかおかず」は、独自技術によって、見た目は普通の食材の形をしているのに、口に入れると箸でスッと切れるほど柔らかく調理されています。これは単に食べやすいだけでなく、高齢者の「食の楽しみ」と「自尊心」を守る上で非常に重要です。
「何を食べているか分からないペースト状の食事は悲しい…」「家族と同じような見た目のものが食べたい」という願いを叶えるために、視覚的にも「これはお肉だ」「これはお魚だ」と認識して楽しめるように工夫されているのが素晴らしい点です。
味付けもしっかりと出汁を効かせているので、満足度も高いです。
さらに嚥下機能が低下してしまった方向けには「ムース食」があります。こちらはユニバーサルデザインフードの区分3(舌でつぶせる)に相当する柔らかさで、彩り豊かにムース状に成形されています。
ご自宅で介護食を一から作るのは、食材をミキサーにかけたり、とろみ剤で調整したりと、想像を絶する労力がかかります。
これらをレンジで温めるだけで、安全かつ美味しい状態で提供できるというのは、毎日介護をするご家族にとっても、心と体の負担を劇的に減らしてくれる「救世主」となるはずです。
実際に私の周りでも、「離れて暮らす親御さんの食事が心配で定期配送をお願いしている」という声をよく聞きます。
冷凍庫にストックしておけば、ヘルパーさんが来ない日や、買い物に行けない悪天候の日でも、栄養バランスの取れた温かい食事をすぐに用意できるので安心ですよね。親御さんの健康を守るための「食のセーフティネット」として、これ以上ない選択肢だと言えます。
ワタミの宅食ダイレクトの解約や利用方法
サービスの内容やメリットが分かったところで、実際に利用を始める前に知っておきたい実務的な部分について解説します。
注文のしやすさや、いざという時の解約方法、そしてよく混同されがちな「冷蔵サービス」との違いについて、トラブルになりやすいポイントを中心に深掘りしていきます。
注文方法とログイン手順
注文方法は主に2通りあります。一つは公式サイトからのインターネット注文、もう一つは電話注文です。スマホやパソコンの操作に慣れている方なら、24時間いつでも変更可能なインターネット注文が断然便利です。
初めて利用する際は会員登録が必要になります。登録後は、メールアドレスとパスワードを入力して「マイページ」にログインすることで、次回の注文が数クリックで完了したり、お届け日時の変更ができたりと非常にスムーズになります。
もし「パスワードを忘れてログインできない!」となってしまっても焦らなくて大丈夫です。ログイン画面にある「パスワードを忘れた方」というリンクから、登録したメールアドレスを入力すれば、すぐに再設定の案内メールが届きます。
また、ワタミならではの大きな特徴として「電話サポートの手厚さ」が挙げられます。最近のネット通販やデリバリーサービスは、電話窓口を廃止してチャットボットのみにする企業が増えていますが、ワタミはお客さまセンター(0120-934-751)での電話注文や相談を積極的に受け付けています。
これは、インターネットが苦手な高齢者の利用が多いことを深く理解しているからです。「ネットは難しくてよく分からない」という親御さんでも、オペレーターと直接話をしながら注文できるので、ご家族としても安心して任せることができます。
さらに、LINE公式アカウントとの連携も進んでおり、ID連携をすることでクーポンがもらえたり、LINE上から簡単にログインできたりするキャンペーンを実施していることもあります。スマホ世代の方は、こうしたデジタル機能を活用するとよりお得に便利に利用できます。
代理注文も可能です
離れて暮らすご家族が、インターネットを使ってご実家に商品を届けることも可能です。請求先をご自身(子供世帯)に、お届け先をご実家(親世帯)に設定すれば、親御さんはお財布を出さずに受け取るだけで済みます。「親孝行」のプレゼントとして利用される方も非常に多いですよ。
解約や停止の手続き方法
定期購入を申し込む際に一番心配なのが「解約のしやすさ」ではないでしょうか。「なかなか解約させてくれないのではないか…」と不安になる方もいると思います。ここが少し複雑なので、しっかり整理しておきましょう。
ワタミの宅食ダイレクトには、「一時休止(スキップ)」と「解約(退会)」という2つの手続きがあり、それぞれ方法や窓口が異なります。
まず、「来週は旅行に行くから1回だけ休みたい」「冷凍庫がいっぱいだから次回分を飛ばしたい」という場合は、マイページからWeb上で簡単に手続きできます。「定期コース詳細」から次回お届け予定日の変更やスキップを選択するだけです。
ただし、この変更には締め切りがあり、基本的には次回お届け予定日の6日前までに変更操作を完了させる必要があります。直前になってからの変更はシステム上できないため、スケジュール管理には注意が必要です。
一方で、「定期購入を完全にやめたい(解約・会員情報の削除)」という場合は、Web上の操作だけでは完結せず、基本的にお客さまセンターへの電話連絡が必要になるケースが多いです。
マイページ上で「定期コースの停止(次回以降のお届けを止める)」までは操作できる仕様になっている場合もありますが、会員情報自体の削除(退会)や、システム上でうまく操作できない場合は、電話でオペレーターに伝えるのが確実です。
電話窓口は丁寧に対応してくれるので、無理な引き留めなどは心配しなくて大丈夫です。
解約時の注意点
「お試し割」を利用した直後に定期購入を申し込んだ場合など、キャンペーンの条件によっては「最低〇回は利用してください」といった回数縛りがある場合があります(基本的には回数縛りがないプランが多いですが、念のため契約時に確認を)。また、Webだけで解約完了したと思っていても、実は「停止」処理だけでアカウントが残っている場合もあります。完全に縁を切りたい場合は、電話で「退会したい」とはっきり伝えるのが重要です。
冷蔵と冷凍の違いについて
「ワタミの宅食」という名前を聞くと、赤いお弁当箱に入った食事を、毎日決まった時間に「まごころスタッフ」さんが自転車やバイクで届けてくれるサービスをイメージする方が多いと思います。
あちらは「冷蔵(日配)」のお弁当サービスで、今回ご紹介している「ワタミの宅食ダイレクト」とは仕組みも商品も全く異なります。
冷蔵の「ワタミの宅食」は、消費期限が当日中(または翌日午後まで)と非常に短く、基本的には毎日受け取る必要があります。
その代わり、地域スタッフによる「手渡し」が基本なので、高齢者の安否確認を兼ねていたり、作りたてに近い食感を楽しめたりするのがメリットです。ただし、配送エリアがスタッフの活動範囲内に限定されるため、一部地域では利用できないこともあります。
対して、こちらの「ワタミの宅食ダイレクト」は、ヤマト運輸や佐川急便などのクール便でまとめて届く「冷凍惣菜」です。賞味期限が数ヶ月~1年程度と長く、冷凍庫にストックしておけるのが最大の武器です。
「今日は自炊するけど、明日は忙しいからこれを使おう」「急に体調が悪くなった時のために備蓄しておこう」といった具合に、自分のペースで自由に消費できます。配送も全国対応(離島など一部除く)なので、冷蔵サービスがエリア外だった方でも利用可能です。
| 項目 | ワタミの宅食(冷蔵) | ワタミの宅食ダイレクト(冷凍) |
| お届け頻度 | 毎日(平日5日間など) | まとめて配送(7食・10食など) |
| 配送方法 | 自社スタッフ(まごころスタッフ) | 宅配便(ヤマト・佐川など) |
| 賞味期限 | 当日中~翌日 | 数ヶ月~1年程度(冷凍保存) |
| エリア | 一部地域限定 | 全国配送可能 |
| 不在時 | 鍵付きボックス等へ留め置き | 再配達依頼が必要(宅配便と同様) |
ミールキットはあるのか
「レンジで温めるだけじゃなくて、自分で少し料理もしたい」「出来立ての味にこだわりたい」という方のために、食材セット(ミールキット)を探している方もいるかもしれません。
ワタミグループ全体で見ると、「パクッと」や「あっ!とごはん」といった非常に便利な冷蔵のミールキットサービスを展開していますが、これらは先ほど説明した「冷蔵(ワタミの宅食)」の配送網で届けられる商品です。
では、冷凍の「ワタミの宅食ダイレクト」にはミールキットがないのかと言うと、実は一部取り扱いがあります。公式サイトのアラカルトコーナーなどで「冷凍ミールキット」や、麺類の具材、丼の具などが販売されていることがあります。
これらは冷凍庫にストックしておき、食べる直前に炒めたり湯煎したりして調理するタイプです。しかし、ダイレクトのラインナップの中心はあくまで「電子レンジで温めるだけの調理済み冷凍惣菜」です。
もし、「カット済み食材を使って、毎日手作り料理を作りたい」というのが主目的であれば、冷蔵サービスのミールキット(パクッと等)を選ぶべきです。
逆に、「包丁も火も使わずに、とにかく時短で食事を用意したい」「洗い物を極限まで減らしたい」という場合は、迷わずダイレクト(冷凍惣菜)を選んでください。
ご自身の生活スタイルや、料理にかけられる時間に合わせて使い分けるのが正解です。両方のサービスを併用している賢いユーザーさんもいらっしゃいますよ。
ワタミの宅食ダイレクトを活用しよう
ここまで、ワタミの宅食ダイレクトについて、口コミの真相から料金、他社比較、利用方法までかなり詳しく解説してきました。最後に改めて要点を整理しておきましょう。
「味が薄い」「水っぽい」という口コミは一部事実ですが、それは「保存料に頼りすぎない」「塩分を控えて出汁(だし)の旨味で味わう」という、健康への深い配慮があるからこそ生まれた評価でもあります。
濃い味付けに慣れた舌をリセットし、健康的な食生活を取り戻すきっかけとして捉えれば、これほど頼もしいパートナーはいません。塩分を控えながらも満足感を得られる「かさねだし」の技術は、さすが外食大手ならではのクオリティです。
1食あたり400円台から始められるコストパフォーマンスの高さと、毎日食べても飽きない「和食中心」の献立は、継続利用する上で非常に大きなメリットです。
特に、「健康診断の数値が気になり始めたけれど、自炊で管理するのは難しい」という働き盛りの方や、「遠方の親に、きちんとした食事を食べてほしいけれど、毎日通うことはできない」と願うご家族にとっては、自信を持っておすすめできるサービスです。
味の好みは人それぞれですので、まずは送料無料や割引が適用される「お試しセット」を利用して、実際にご自身の舌で確かめてみるのが一番の近道です。
もし合わなければ都度購入だけで終われば良いですし、気に入れば定期購入でお得に続ければ良いのです。ぜひ一度、ワタミが届ける「まごころ」の味を体験して、ゆとりある食生活を手に入れてみてください。